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売店で縁地図なるものが目に入った。手に取った者の縁の場所がわかるらしい。数十年ぶりに訪れる町なので、地図は持参していたが面白そうなので買ってみた。
開いて見ると工場、市役所、図書館等の記号に混じり"縁”という字が…。つまり、そこが私と少女との…。
「外で遊んできなさい」
シーツを被りベッドの上で怪獣ごっこをしてたら、おばさんがそう言ったから僕らは庭に行った。階段は静かに下りた。マンションの階段を下りる時、いつもママに注意されてたから。
「やっぱ、僕のとこのマンションの庭と似てる。どこも同じだね」
僕がそう言うと、君は何も言わず銀杏の木の下にあるベンチに座って、眩しそうに春のお日様を見上げた。
「ねえ、ずっと…これからも僕と遊…」
色褪せたベンチに黄色の葉が落ちていた。私は腰掛け、少女がいた筈の部屋を見上げる。
実に正確な地図だった。持参した方ので現在地を確認すると、病院の記号があった。
開いて見ると工場、市役所、図書館等の記号に混じり"縁”という字が…。つまり、そこが私と少女との…。
「外で遊んできなさい」
シーツを被りベッドの上で怪獣ごっこをしてたら、おばさんがそう言ったから僕らは庭に行った。階段は静かに下りた。マンションの階段を下りる時、いつもママに注意されてたから。
「やっぱ、僕のとこのマンションの庭と似てる。どこも同じだね」
僕がそう言うと、君は何も言わず銀杏の木の下にあるベンチに座って、眩しそうに春のお日様を見上げた。
「ねえ、ずっと…これからも僕と遊…」
色褪せたベンチに黄色の葉が落ちていた。私は腰掛け、少女がいた筈の部屋を見上げる。
実に正確な地図だった。持参した方ので現在地を確認すると、病院の記号があった。
ファンタジー
公開:20/10/25 00:49
更新:20/10/25 15:18
更新:20/10/25 15:18
縁
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