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ショーウィンドウの片隅。僕は存在感を放つ輝きに吸い寄せられる。「この子達はね、軽く百年の時を重ねているよ。」女店主は年季の入った同志を労うように語る。「行き先を選ぶのはこの子たち。必要とされる所へ赴くんだ。」

女店主が「いってらっしゃい」と言って僕に託したそれは「∞(永遠)」という名のついた指環だった。

【2020/8/8(土)晴れ】
ねぇ、信じられる?幼馴染のMがあの指環をしてたの。内側の「∞」の刻印もあったから絶対そう。Mのご主人が半年前にロンドンの骨董市で買ったって。私があの指環をなくしたことに気づいたのは20年前の今日、私達の結婚式の日だったわね。すごく切なかった。でもね、今日思ったの。あの指環は、出逢った人たちを幸せにしながらずっと旅を続けているんだって。だからMの再婚もきっとうまくいくわ。あなたと私のように。

天国で微笑んでいる君に思いを馳せる。
君は僕の永遠の人。
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公開:20/10/22 01:17
更新:20/10/22 01:32

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右脳活動したくてショートショート書いてみようと挑戦中です!

空想競技2020入賞∶ 遠吠えリレー

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