カッコウの生き方

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「すみません、私カッコウなんですが、ここでウチの子も一緒に育ててもらえませんか?」
「え、嫌ですよ。なんで私がそんなことしなくちゃいけないんですか」
「可愛いですよ、カッコウの赤ちゃん」
「だったらご自分で育てればいいでしょう?」
「でもカッコウの親の育児法なんて知りませんもの。私も生まれる前に親に捨てられて、他の鳥に育ててもらったんです」
「だからってあなたもご自分の子供を捨てるんですか?」
「私も子育てなんてできませんから!」
「…」
「どうされました?」
「いえ、そこまで開き直られると何も言い返せないな、と」
「じゃあいいですか?」
「まあ、一羽くらいなら…」

ホオジロが餌を取って巣に戻ってくると、先に孵ったカッコウの雛が、他の雛をすべて巣から落としていた。
「お腹空いたぜ!飯くれ!」
「い、いくらなんでもサイコパスすぎる…」
ホオジロはこの雛も巣から突き落とすべきか真剣に悩んだ。
その他
公開:20/10/20 20:25
更新:20/10/20 20:26
実際に突き落とされることも あるそうです 托卵

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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