向こう側へのゲート

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夜明け前に目覚めた。
自分がどこにいるのかしばらくの間わからなかった。

(いつ寝た? なんでここに寝ている? 今は何日?)

間違いなくいつもの部屋で、いつものベッド、いつもの風景。
それなのに激しい違和感がある。
何か似て非なる世界に放り込まれたような感覚だ。
それに自分の名前も思い出せない。

(ボケたのか? 記憶喪失か?)

もう一度寝ようと思ったけれど、もうすっかり覚醒してしまい眠れない。
しかたなく起き上がり、顔を洗い、服を着て表に出た。
知っている世界と違う世界にいるのか確かめるためだ。

街灯がポツポツと光る道を歩き続けていると、うっすらと太陽の光が見えてくる。

木々に囲まれた川に架かる橋を見上げると少しづつ記憶が戻ってきた。

(そうだ、昨日橋を渡った。そのあと家に帰って、、、それから何か違う感じがしてきたんだっけ)

この橋は何をつないでいるのか。
ファンタジー
公開:20/10/20 10:36
更新:20/10/20 14:01

さとうつばめ( 東京 )

東京生まれ。
読書するジャンルは時代もの多め。ふふ。

*プロフィールお堅いので変えました。
書くの面白くて連投しましたが、長く続けるためにゆるゆるやっていこうかな。

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