合格えんぴつ
8
5
部屋の掃除をしていたら、机の引き出しから懐かしいものが出てきた。学業にご利益があると噂の、とある神社で売られている四角形の鉛筆。片方の端には各面に1から4までの数字が油性ペンで書かれている。
これは数年前、資格の試験を受けるときに妹がくれた鉛筆だ。5つの選択肢から答えを選ぶ問題だと話したら「答えに迷ったらこれを使いなさい!」って当日の朝に渡されたんだっけ。
「試験5択なんだけど」
「細かいことは気にしない!」
妹の答えに苦笑いしながらも、本番ではありがたく活用させてもらった。
そうだ、ちょうど良い。
「おーい」
僕は部屋の壁をノックして隣の部屋の住人を呼んだ。
「お兄ちゃん、何か用?」
「はいコレ」
鉛筆を見て、あの時の僕と同じように苦笑いをする妹。
「明日の試験は選択式ですらないんだけど」
「細かいことは気にしないんだろ?大丈夫、こいつには実績があるから」
これは数年前、資格の試験を受けるときに妹がくれた鉛筆だ。5つの選択肢から答えを選ぶ問題だと話したら「答えに迷ったらこれを使いなさい!」って当日の朝に渡されたんだっけ。
「試験5択なんだけど」
「細かいことは気にしない!」
妹の答えに苦笑いしながらも、本番ではありがたく活用させてもらった。
そうだ、ちょうど良い。
「おーい」
僕は部屋の壁をノックして隣の部屋の住人を呼んだ。
「お兄ちゃん、何か用?」
「はいコレ」
鉛筆を見て、あの時の僕と同じように苦笑いをする妹。
「明日の試験は選択式ですらないんだけど」
「細かいことは気にしないんだろ?大丈夫、こいつには実績があるから」
その他
公開:20/10/20 21:54
縁……?
(玖寓→久寓に変えました)
読むのが好きです。
書くのは好きだけど苦手です。
作品を読んでいただきありがとうございます。コメント等大変励みになっております。
1週間に1作品投稿を目標にしています。
(現在体調不良のため休み中)
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