魔法使いの憤怒

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北の魔法使いにある男が訪ねた。
「俺に子どもの為の休日を下さい」
「それがお前の願いか」
「魔法使い様お願いします。自分の子どものための時間がほしい。この想いが変わることはないです」
だが、この彼は途轍もなく軽薄だった。2ヶ月もすると、この言葉を忘れ、休日を充実させたい彼は、休日を自分の為に使うようになる。
北の魔法使いは、憤怒し、恰幅の良い彼をもっと肥えさせ、牛にしてしまう。
牛は嫌です、と牛の言葉で彼が言うので、もう一度魔法をかけ、ミノタウロスにした。
「パパ、人間じゃなくなっちゃったの」
強面と対面した子どもにそう言われ、人間の言葉で軽く、ごめん、と彼は言った。
「最初から自分の為の休日がほしいって言えばよかったろうに……」
北の魔法使いが許すことはなかったが、その後西の魔女が魔法を解いてあげた。
ファンタジー
公開:20/10/18 03:46
更新:21/01/08 19:20

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