風の妖精と謎の地下生物
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私は風の妖精だ。
クルルッと軽快に踊ると、風が巻き起こる。
ある日、地下に住む生物が地上から空気を盗んで、地中へ持ち帰った。
空気のない街では風も起こせない。
私が一人ぼっちで途方に暮れていると、男の子がやってきた。
「やあ!君は妖精?僕、クマムシ。」
男の子が言った。
「クマムシ?私が知るそれとは姿が違うけど。」
「僕は進化系さ。進化するにつれて、空気が必要になったんだ。それで…盗んだんだよ。地上の空気を。」
私は驚いた。
「でももう進化は諦めるよ。人間で溢れた地下都市はすごく治安が悪くなったから。」
男の子は下を向き、悔し涙を流した。
そのあと、地下から無数の穴が空き、空気は地上へと戻って来た。有毒なガスとともに。
「君は早く逃げた方がいい」
そう言われ、私は宇宙へと逃れた。
後の歴史書にはこう記されている
4020年、人類はクマムシによって滅ぼされた。
クルルッと軽快に踊ると、風が巻き起こる。
ある日、地下に住む生物が地上から空気を盗んで、地中へ持ち帰った。
空気のない街では風も起こせない。
私が一人ぼっちで途方に暮れていると、男の子がやってきた。
「やあ!君は妖精?僕、クマムシ。」
男の子が言った。
「クマムシ?私が知るそれとは姿が違うけど。」
「僕は進化系さ。進化するにつれて、空気が必要になったんだ。それで…盗んだんだよ。地上の空気を。」
私は驚いた。
「でももう進化は諦めるよ。人間で溢れた地下都市はすごく治安が悪くなったから。」
男の子は下を向き、悔し涙を流した。
そのあと、地下から無数の穴が空き、空気は地上へと戻って来た。有毒なガスとともに。
「君は早く逃げた方がいい」
そう言われ、私は宇宙へと逃れた。
後の歴史書にはこう記されている
4020年、人類はクマムシによって滅ぼされた。
ファンタジー
公開:20/10/16 23:32
更新:20/10/16 23:34
更新:20/10/16 23:34
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