同顔のN星人
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宇宙外交船から降り立った船長は、妙な気分になった。というのも、その星の人の顔がみな全く同じだったからだった。
「ようこそ、N星へ。高度な文明をもった方々よ」
N星の政治家と思わしき男が、船長に近づいてきた。もちろん、顔の形は寸分たがわず他の住民と同じである。
地球人とN星人の価値観は大変似ており、簡単に打ち解けることができた。
「我々N星人のような種族が他の星にもいたとは」
「ええ。ただ一つ異なる点は、地球人の顔の形は、それぞれ微妙に異なることです」
「どういう意味ですか?」
「あなた方から見たら我々地球人の顔はみな同じように見えるかもしれませんが――」
「……?」
どうやらN星人は顔を識別できないらしかった。
「うーむ、どう説明しようか」
船長は、船員に意見を求めようと、宇宙船へ戻った。
船員たちと向き合った瞬間、船長は硬直した。船員たちの顔がN星人の顔に変わっていたからだ。
「ようこそ、N星へ。高度な文明をもった方々よ」
N星の政治家と思わしき男が、船長に近づいてきた。もちろん、顔の形は寸分たがわず他の住民と同じである。
地球人とN星人の価値観は大変似ており、簡単に打ち解けることができた。
「我々N星人のような種族が他の星にもいたとは」
「ええ。ただ一つ異なる点は、地球人の顔の形は、それぞれ微妙に異なることです」
「どういう意味ですか?」
「あなた方から見たら我々地球人の顔はみな同じように見えるかもしれませんが――」
「……?」
どうやらN星人は顔を識別できないらしかった。
「うーむ、どう説明しようか」
船長は、船員に意見を求めようと、宇宙船へ戻った。
船員たちと向き合った瞬間、船長は硬直した。船員たちの顔がN星人の顔に変わっていたからだ。
SF
公開:20/10/16 21:32
更新:20/10/17 13:12
更新:20/10/17 13:12
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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