雨の日の朝、決まって君は言う

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雨の日の朝、きまって君は言う。
「雨がうまれる瞬間が見たいの」
コーヒーカップをそっと持ち上げ
青灰色の空を見て喉を鳴らす。

僕は君に優しくないけど、君はいつだって僕に優しくしてくれる。
自分は食べないのに、僕のために朝食を用意してくれたり。
君のお気に入りのグラスを割っても、気にしないでって言ってくれたり。
僕のためにいつも部屋をきれいに掃除してくれたり。
わがままな僕を無償の愛で包んでくれたり。

僕は知っている。
この後君は、ほんの少し空想をして、悪戯した子供のように笑うんだ。

クスクスクス ほらね。
雨の日の朝、きまって君は笑う。

君がなぜ笑うのか、あまり興味はないけれど
今日も顔を洗って待つていよう。
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公開:20/10/17 12:12

小川さら

口下手で面白い事が言えません。
だから書いてみます。

忌憚のないご意見をお待ちしております。
 

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