夜の水ーミカの回想
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自警団だという古沢勇治が皐月の彼氏だと知った時はチャンスだと思った。皐月は自分が綺麗だと分かっていてそれを利用して生きていた。気に入らない女だと思っていたが、二人を使って実験が出来ると心が踊った。
父の愛人が研究と称して危ない薬を開発しているのは、二人が言い合いになっているのを聞いて知っていた。元々は眼の治療薬として研究していたが、その過程で思わぬ副産物が生まれてしまった。クラスメイトにも点眼薬を使わせてみたがなぜか幻の水を見るらしい。
新商品のモニタリングと称して濃度を薄くした点眼薬を古沢に渡し、成分を染み込ませたカラーコンタクトは皐月に渡した。どんな変化が現れるか楽しみだったが、パニックに陥った勇治が皐月を殺すとは思わなかった。皐月が私に飲ませたのは一時的に昏睡状態にはなるけど死にはしない薬。二人とも本来の姿は獣だった。
点眼薬は回収出来たが、コンタクトの片方は何処に有るのだろう。
父の愛人が研究と称して危ない薬を開発しているのは、二人が言い合いになっているのを聞いて知っていた。元々は眼の治療薬として研究していたが、その過程で思わぬ副産物が生まれてしまった。クラスメイトにも点眼薬を使わせてみたがなぜか幻の水を見るらしい。
新商品のモニタリングと称して濃度を薄くした点眼薬を古沢に渡し、成分を染み込ませたカラーコンタクトは皐月に渡した。どんな変化が現れるか楽しみだったが、パニックに陥った勇治が皐月を殺すとは思わなかった。皐月が私に飲ませたのは一時的に昏睡状態にはなるけど死にはしない薬。二人とも本来の姿は獣だった。
点眼薬は回収出来たが、コンタクトの片方は何処に有るのだろう。
ホラー
公開:20/10/17 10:16
夜の水ーミカの回想
事件編→捜査編3話→回想
→逃走へ続く
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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