夜の水ー捜査編3/3
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「夜の逃げ水に食べられたとか?」
廊下で女子達がどこか面白がる様子で事件の事を話していた。
「夜の逃げ水?」
担任教師に問うと苦笑混じりに言う。
「都市伝説の類いですよ。ああ、彼女が町田皐月と一番仲が良かった原田美花です。刑事さんよ」
美花はペコリと頭を下げた。
「水田と言います。早速ですが皐月さんから、悩み事とか付き合っていた男性のこととか聞いてない?」
そう聞くと大粒の涙を流して言った。
「大人の男性と付き合ってるって自慢してました。私はやめた方が良いって止めたんですけど」
「そうだったの、それは辛い思いをしたね」
眼鏡の奥の涙が嘘か本当か判断が付かなかった。
「ねえ、夜の逃げ水って何なの?」
ピクリと肩を震わせたが、顔を上げた美花が挑戦的な眼差しを一瞬見せたのを見逃さなかった。彼女は何かを知っている、そんな印象を抱いた。
「彼氏には会った?」
その質問には小さく首を振った。
廊下で女子達がどこか面白がる様子で事件の事を話していた。
「夜の逃げ水?」
担任教師に問うと苦笑混じりに言う。
「都市伝説の類いですよ。ああ、彼女が町田皐月と一番仲が良かった原田美花です。刑事さんよ」
美花はペコリと頭を下げた。
「水田と言います。早速ですが皐月さんから、悩み事とか付き合っていた男性のこととか聞いてない?」
そう聞くと大粒の涙を流して言った。
「大人の男性と付き合ってるって自慢してました。私はやめた方が良いって止めたんですけど」
「そうだったの、それは辛い思いをしたね」
眼鏡の奥の涙が嘘か本当か判断が付かなかった。
「ねえ、夜の逃げ水って何なの?」
ピクリと肩を震わせたが、顔を上げた美花が挑戦的な眼差しを一瞬見せたのを見逃さなかった。彼女は何かを知っている、そんな印象を抱いた。
「彼氏には会った?」
その質問には小さく首を振った。
ホラー
公開:20/10/17 08:40
夜の水ー捜査編3/3
次回 夜の水ー回想
もう少し続きますm(__)m
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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