甘いお菓子には毒がある
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ある日僕の前に現れた妖精は、僕に魔法の力をくれた。
「その力があれば、君は何でもできるよ」
その言葉の通り、魔法が使えるようになってから、僕は何でもできた。テストで満点を採ることも簡単だし、欲しいものだってすぐ手に入る。好きな子と、両想いにもなれた。なんて素晴らしい力だろう!
「こんな素敵な力をありがとう。何かお礼がしたいな。今なら何でも用意できるよ」
「お礼は、また今度もらうとするよ」
そう言って、妖精は笑った。
ある日同じクラスの不良に絡まれた。僕と両想いになった子を、こいつも好きだったらしい。馬鹿なヤツ。今の僕に敵うはずないのに。
「お前なんか、死んじゃえ」
その瞬間、目の前が、真っ暗になる。身体の力、が、抜け、て。ち、から、も。
「な、んで?」
「馬鹿なヤツ。何でもできる魔法の力が、無条件で手に入るわけないだろ」
そう言って、妖精は嗤った。
「お礼に、君の寿命をもらったよ」
「その力があれば、君は何でもできるよ」
その言葉の通り、魔法が使えるようになってから、僕は何でもできた。テストで満点を採ることも簡単だし、欲しいものだってすぐ手に入る。好きな子と、両想いにもなれた。なんて素晴らしい力だろう!
「こんな素敵な力をありがとう。何かお礼がしたいな。今なら何でも用意できるよ」
「お礼は、また今度もらうとするよ」
そう言って、妖精は笑った。
ある日同じクラスの不良に絡まれた。僕と両想いになった子を、こいつも好きだったらしい。馬鹿なヤツ。今の僕に敵うはずないのに。
「お前なんか、死んじゃえ」
その瞬間、目の前が、真っ暗になる。身体の力、が、抜け、て。ち、から、も。
「な、んで?」
「馬鹿なヤツ。何でもできる魔法の力が、無条件で手に入るわけないだろ」
そう言って、妖精は嗤った。
「お礼に、君の寿命をもらったよ」
ホラー
公開:20/10/15 15:24
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