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「例えばだが。君にも分かりやすいように言うと、男は女が若くて美しくなくなっても愛すが、女は金持ちの夫に借金があったら離婚するだろう?男の方が生物として優れてると思わないか?」
「あらそう?でも今は歳もとらないし、最低限度の生活を保証する法律ができたから、借金することもないわ」
老化しないが歳をとれば死ぬし、法律ができても貧富の差はある。だが、人々の生活が変わったのは確かだった。
「そうだ。世界は弱者に優しく、弱者の為のものになっていっている。俺はそれを止めたい。男の為の世の中を作るんだ。君も仲間にしてあげよう」
男が女の腕を掴むと、女がつけていた時計から睡眠ガスが男目掛けて噴射された。
「そんな……女に……」
「テロリスト確保よ」
彼女は助手として潜入捜査していた警官だった。
「あんたまだ24歳でしょ?わたしこう見えて154歳なの。年の功が違うのよ」
「あらそう?でも今は歳もとらないし、最低限度の生活を保証する法律ができたから、借金することもないわ」
老化しないが歳をとれば死ぬし、法律ができても貧富の差はある。だが、人々の生活が変わったのは確かだった。
「そうだ。世界は弱者に優しく、弱者の為のものになっていっている。俺はそれを止めたい。男の為の世の中を作るんだ。君も仲間にしてあげよう」
男が女の腕を掴むと、女がつけていた時計から睡眠ガスが男目掛けて噴射された。
「そんな……女に……」
「テロリスト確保よ」
彼女は助手として潜入捜査していた警官だった。
「あんたまだ24歳でしょ?わたしこう見えて154歳なの。年の功が違うのよ」
ファンタジー
公開:20/10/16 16:02
更新:21/01/08 19:22
更新:21/01/08 19:22
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