無縁な者、誇りを抱いて眠れ Ⅱ

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 スポーツジムの帰り際、そこの社長の男に声をかけられた。
「…月50万出すから、ウチで働かないか?」
 男は、驚く女の細い肢体を舐めるような視線で見つめた。「出張に随伴したり…ホテルに行ったり、あー…わかるだろ?」
 つまりは"そういう誘い"だった。
 女は毅然とした態度と口調で、「無理です」と言った。「…あなたがそういう目で私を見ていたと思うと残念です。ジムも解約します。さようなら」と言ってジムを出た。背後から女を嘲笑する声がしたが、もう、どうでも良かった。


 眠る前、様々な思いが頭の中を逡巡する…男の申し出を受けるべきだったのか…そうすれば、贅沢な暮らしができたのかもしれない…多くの"縁"に恵まれて、楽しく過ごせるのかもしれない…。
 でも、
 私の中の大切な"何か"が失われてしまうような気がした。私は間違ってない…そう信じたい。そう信じ切ったまま、私は、老いて、死にたいのだ……。
その他
公開:20/10/16 05:41
無縁 誇り高き者 主人公っぽくなったw ちょい肉付けできたかな?

Sees

ショートショート好き。
得意ジャンルはホラー。
座右の銘は『清く正しくいやらしく』。
好きな書籍は『悪魔の辞典』と『悪魔の寓話』。
制限400字という発想に感銘。
コメントとフォローはできるだけ返します。

楽天ブログにて『株式会社SEES』の名でショートショートと短編小説掲載中。
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さて、今日はどんな事件が起きることやら……。



 

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