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「つまりは願望か?ただのファンだぞ」
「もちろん、そんなもの書きません。だから、書けるだけの根拠をもらいに」
「俺から引き出そうと?」
「埃ぐらいは出るかなと思ったんですが」
「当てが外れたな」
――!
その時、テープが終わる音が響いた。
「すいません。一度交換しても?」
「いいぜ」
許可を受け、ポケットを探るトト。しかし…
「え?あの、これ…」
出てきたのは、替えのテープではなかった。
「!」
――!!!!!!
主人は車を急停車させ、トトが取り出したそれを奪い取った。
その体からは埃どころか、怒りや動揺、ストレスが混在した気配が熱風の如く吹き出していた。
まさか、こんな切り札が出てくるとは。
手のひらサイズの白地の封筒。癖のある字体で、我々の名が記された宛名面。そして、猫を象った蒼い封蝋。
それは間違いなく、"蒼猫"こと猫怪盗プルシャンガットからの予告状だった。
「もちろん、そんなもの書きません。だから、書けるだけの根拠をもらいに」
「俺から引き出そうと?」
「埃ぐらいは出るかなと思ったんですが」
「当てが外れたな」
――!
その時、テープが終わる音が響いた。
「すいません。一度交換しても?」
「いいぜ」
許可を受け、ポケットを探るトト。しかし…
「え?あの、これ…」
出てきたのは、替えのテープではなかった。
「!」
――!!!!!!
主人は車を急停車させ、トトが取り出したそれを奪い取った。
その体からは埃どころか、怒りや動揺、ストレスが混在した気配が熱風の如く吹き出していた。
まさか、こんな切り札が出てくるとは。
手のひらサイズの白地の封筒。癖のある字体で、我々の名が記された宛名面。そして、猫を象った蒼い封蝋。
それは間違いなく、"蒼猫"こと猫怪盗プルシャンガットからの予告状だった。
ファンタジー
公開:20/10/15 23:04
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連載
怪盗
探偵
犬
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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