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木の根が歩くに邪魔な程張っていた。
それが折り重なって丘の様になり、体力を削ぐ。
午前の朧気な光。
鬱蒼とした森なのに、怖く感じないのは時間のせいか。
陽が差し込む先。
似た背格好の人間がいた。
こんな所に人がいるとは。
少し話しかけてみたい気がして、足を急がせる。
その距離50mといったところか。
しかし歩けど急げど、追いつけない。
予定よりも深い場所に来てしまっていた。
そろそろ諦めよう、と思ったその時。
人影がこちらを向いた。
似た背格好と思っていたが、服装も似ていた。
いや、何かおかしい。
全く一緒ではないか。
顔は距離のせいかぼやけている。
これも、何かおかしい。
外見は多少認識できる範囲なのに顔だけがわからない。
そういえば、なぜ私は追いつくことだけ考えていたのだろう。
声を張れば届く距離だったのに。
人影がこちらに1歩踏み出した。
私は、慌てて逃げ出した。
それが折り重なって丘の様になり、体力を削ぐ。
午前の朧気な光。
鬱蒼とした森なのに、怖く感じないのは時間のせいか。
陽が差し込む先。
似た背格好の人間がいた。
こんな所に人がいるとは。
少し話しかけてみたい気がして、足を急がせる。
その距離50mといったところか。
しかし歩けど急げど、追いつけない。
予定よりも深い場所に来てしまっていた。
そろそろ諦めよう、と思ったその時。
人影がこちらを向いた。
似た背格好と思っていたが、服装も似ていた。
いや、何かおかしい。
全く一緒ではないか。
顔は距離のせいかぼやけている。
これも、何かおかしい。
外見は多少認識できる範囲なのに顔だけがわからない。
そういえば、なぜ私は追いつくことだけ考えていたのだろう。
声を張れば届く距離だったのに。
人影がこちらに1歩踏み出した。
私は、慌てて逃げ出した。
ホラー
公開:20/10/13 23:42
色合いの綺麗な物語を紡ぎたい。
シーンごと切り取られた刹那。
不思議、恋愛、ファンタジー、怪談、純猥談などをチラホラと。
中身はお酒が好きなアグレッシブ。
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