階段猫
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仕事帰り、S駅構内の階段を通りかかると、奇妙な動きをする猫がいた。白猫と黒猫が一定のリズムで階段を上り下りしているのだ。時折、ジャンプしたりもする。
「かわいいな。しかし、何をしているのだろう」
翌日も同刻、猫たちが集まっていた。よく見ると、暗黙の決まりがあるらしく、一段にねこは3匹以上乗らない。
「毎日いるのかな?」
最低2匹、最高10匹。動画撮影し比較すると、毎日ほぼ同じ動きをしている。全体で1分30秒程度。
「わからない」
SNSに動画を投稿してみたところ、有識者がヒントをくれた。
「画像を横に回転してみて」
ああ、そうか!
私は駅員さんに声をかけると、猫たちの動きとその法則についての推測を伝えた。
数日後、階段にピアノの鍵盤を模したシートが引かれた。踏むとセンサーが反応し、音が鳴る仕組み。
猫たちが現れる。そして、『ねこふんじゃった』の見事な旋律が、駅を満たした。
「かわいいな。しかし、何をしているのだろう」
翌日も同刻、猫たちが集まっていた。よく見ると、暗黙の決まりがあるらしく、一段にねこは3匹以上乗らない。
「毎日いるのかな?」
最低2匹、最高10匹。動画撮影し比較すると、毎日ほぼ同じ動きをしている。全体で1分30秒程度。
「わからない」
SNSに動画を投稿してみたところ、有識者がヒントをくれた。
「画像を横に回転してみて」
ああ、そうか!
私は駅員さんに声をかけると、猫たちの動きとその法則についての推測を伝えた。
数日後、階段にピアノの鍵盤を模したシートが引かれた。踏むとセンサーが反応し、音が鳴る仕組み。
猫たちが現れる。そして、『ねこふんじゃった』の見事な旋律が、駅を満たした。
SF
公開:20/10/14 21:38
更新:20/10/22 21:13
更新:20/10/22 21:13
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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