ぼうけんのしょはきえてしまいました▼
6
5
寝て、起きて、学校へ行って、勉強して、帰って、宿題して、また、寝て、起きて。
毎日この繰り返しだ。つまらない。
「ゲームの主人公はいいな。色々なイベントがあるから、退屈なんてしなさそうで」
『じゃあ、交換してみる?』
「え?」
突然目の前のテレビゲームから声がした。画面に映っているのは、ちょうど今僕が動かしていた、ゲームの主人公。
『僕は生まれた時からゲームの世界しか知らないんだ。君の世界を見てみたいな』
「そいつはいいや!そうしよう!!」
そう言うと主人公は笑って、テレビが光って、いつの間にか、僕はテレビの中から『僕』を見ていた。ほんとに僕はゲームの主人公になれたんだ!···でも、あれ?
『ねぇ、身体が動かないよ』
「動くわけないだろ。だって、『僕』が動かさなきゃ、ゲームのキャラクターは動けないんだから」
「今日から僕が『主人公』だ」
『僕』の手が、ゲームの電源を落とした。
毎日この繰り返しだ。つまらない。
「ゲームの主人公はいいな。色々なイベントがあるから、退屈なんてしなさそうで」
『じゃあ、交換してみる?』
「え?」
突然目の前のテレビゲームから声がした。画面に映っているのは、ちょうど今僕が動かしていた、ゲームの主人公。
『僕は生まれた時からゲームの世界しか知らないんだ。君の世界を見てみたいな』
「そいつはいいや!そうしよう!!」
そう言うと主人公は笑って、テレビが光って、いつの間にか、僕はテレビの中から『僕』を見ていた。ほんとに僕はゲームの主人公になれたんだ!···でも、あれ?
『ねぇ、身体が動かないよ』
「動くわけないだろ。だって、『僕』が動かさなきゃ、ゲームのキャラクターは動けないんだから」
「今日から僕が『主人公』だ」
『僕』の手が、ゲームの電源を落とした。
ホラー
公開:20/10/12 13:16
ログインするとコメントを投稿できます