友人と僕
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ハンバーガーのピクルスを唇で挟みながら、僕は思案をしていた。今日は布団を干そうか、干すまいか。結局、干すまいとした。
タクシーを拾って、斎藤くんの家に向かう。斉藤くんの家まで、と告げると、タクシーの運転手はキョトンとしていた。斉藤ハジメくんの家まで、と言い直すと、降りろ! 降りろ! 早く! と運転手は怒鳴った。扉が開いた。僕は降りた。
遅かったな、と斉藤くんが言った。喉が渇いたよ、と僕は言った。
今まで何をしてたんだい? と聞くと、手裏剣の投げ方講座を見ていた、と斉藤くんは答えた。それから、折り紙で作った手裏剣を、シュッ、シュッ、と僕に向かって投げてきた。意欲的だな、と僕は言った。本気だよ、と斉藤くんは笑った。
タクシーを拾って、斎藤くんの家に向かう。斉藤くんの家まで、と告げると、タクシーの運転手はキョトンとしていた。斉藤ハジメくんの家まで、と言い直すと、降りろ! 降りろ! 早く! と運転手は怒鳴った。扉が開いた。僕は降りた。
遅かったな、と斉藤くんが言った。喉が渇いたよ、と僕は言った。
今まで何をしてたんだい? と聞くと、手裏剣の投げ方講座を見ていた、と斉藤くんは答えた。それから、折り紙で作った手裏剣を、シュッ、シュッ、と僕に向かって投げてきた。意欲的だな、と僕は言った。本気だよ、と斉藤くんは笑った。
その他
公開:20/10/13 02:58
基本的に、無、です。
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