タフガイ

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「その顔の傷どうしたんだい?腕も痣だらけじゃないか」
私は喧嘩でもしたのかと思って、大学の学友である太布貝(たふがい)に訊いた。
「実は昨日、彼女に逢いに行ったんだよ。ただ彼女の家ってすごく厳格だろ?インターホンは鳴らせないと思って、裏口の鍵をこっそり開けておいてほしいと彼女に頼んだんだよ。両親が寝静まった頃合いを見計らって侵入するためにね」
「それじゃまさか…」
「ああ、お察しの通りさ。夜中に忍び込んだら運悪く彼女の父親と台所で鉢合わせになってね。速攻で右ストレート、左ストレート、膝蹴りからの、エルボー、エルボー、頭突き!容赦なかったね!こっちは鼻が潰れて顔面血まみれさ!親父さん、娘のことになると本当に容赦ないんだな。何回謝っても許してくれないし。次やったら、この五十倍だってさ。さすがに俺も今回ばかりは反省したな…」
「そうか」
「ああ、次は木に登ってちゃんと二階の窓から入るぞ!」
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公開:20/10/10 00:30

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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