受け継がれている記憶

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私は人工の宇宙居住スペースに暮らすことを好まず、
海のある惑星まで移住を決意した人々とSHIPに乗っている。

コールドスリープからワープ航法に変わって、宇宙移動間、
数年に一度目覚める必要がなくなったため
「丸くならない花火大会」は
もうすでに開催されなくなっていた。

寿命が延びたとはいえ海辺での花火大会を知る者は
もう私ぐらいになってしまったかもしれない。

最後のワープは皆で鑑賞した、ワープの光は「丸くならない花火大会」
そっくりだった。
海辺の花火を知らない皆の頭の中にも潮の香がよぎった、
そして海辺に到着した。

私たちはこの海のある惑星でもう一度「地球」を始めることができるかもしれない。
SF
公開:20/10/08 08:43
更新:20/10/08 08:45
潮の匂いがする花火 スクー

よしだきょうこ( スクー  )

スクーの授業で ショートショートを作る楽しさを知りました。
読書感想文以来文章を書く事がなかったため、難しい決まり事などは分かりませんが
どうぞ温かい目で見守ってください。

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