厳しさと楽しさ

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「君の原稿つまらないね?」

私はとある編集部に小説を持っていた時にこう言われた。少なからず、こう言われるのは覚悟していたが、ハッキリ言われると返す言葉が出てこない。

「すみません…」

小説を返してもらい、頭を下げた私は編集部長に背中を向けて去って行く。分かっていた、分かっていたんだ。才能がないって事くらい。

楽しむ事を重点的にやって来た趣味。友人からは絶対小説家になれると言われてから、ずっと自信を持って来た。これじゃ、友人に申し訳ない。

「つまらないと言われたよ」

後押ししてくれた友人に電話で報告。友人は私の言葉に驚き、少し黙った後…

「見る目ないなその人。お前の小説の楽しさが伝わらないんだな」

友人から出た言葉は私を驚かせる物だった。唖然として黙る私に友人は…

「楽しさ捨てたら、何にもなんないぜ?」

友人の言葉に私はハッとする。気づけば私はクスッと笑っていた…
その他
公開:20/10/07 01:02

勇と申します。
まずは書く楽しさを取り戻したいと思ってます。
ゆっくりと考えを変えていきます。
最近は気まぐれに更新中です。

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