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家に帰ると見知らぬ男が畳の部屋に寝転んでいた。
「誰だお前っ!」
素っ頓狂な声がオートで飛び出し、僕は後ずさった。
「五月蝿いなあ、誰って、俺だよ、タマだよ」
男は猫の着ぐるみのようなものを身に着けていた。
タマは飼い猫で、オスだが……。
「そんなこと、信じられるか馬鹿野郎」
「あんたが信じるかどうかなんて関係ない、俺はタマで、タマは俺なんだ」
僕は目を閉じ、顔の真ん中に皺を集めた。なんなんだ、いったい。
「じゃあ仮にタマだとして、証拠はあるのか」
男は面倒臭そうにして四つん這いになると、みゃあご、と言った。
「ふざけてるのか?」
「はあ、どうしろって言うんだ」
それはこっちの台詞だ。
「なんでタマが急におっさんになるんだ」
もう自分の言葉すらがバカバカしい。
「たまたまそうなったんだ。たまたまだよ」
タマはそう言って股のあたりを掻きむしった。
こんなことがあってタマるかよ。
「誰だお前っ!」
素っ頓狂な声がオートで飛び出し、僕は後ずさった。
「五月蝿いなあ、誰って、俺だよ、タマだよ」
男は猫の着ぐるみのようなものを身に着けていた。
タマは飼い猫で、オスだが……。
「そんなこと、信じられるか馬鹿野郎」
「あんたが信じるかどうかなんて関係ない、俺はタマで、タマは俺なんだ」
僕は目を閉じ、顔の真ん中に皺を集めた。なんなんだ、いったい。
「じゃあ仮にタマだとして、証拠はあるのか」
男は面倒臭そうにして四つん這いになると、みゃあご、と言った。
「ふざけてるのか?」
「はあ、どうしろって言うんだ」
それはこっちの台詞だ。
「なんでタマが急におっさんになるんだ」
もう自分の言葉すらがバカバカしい。
「たまたまそうなったんだ。たまたまだよ」
タマはそう言って股のあたりを掻きむしった。
こんなことがあってタマるかよ。
ファンタジー
公開:20/10/11 07:00
さまようアラフォー主夫
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