あたらないかっぱ

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 決戦の日、N君は母親から渡された合羽を身にまとった。
「これは、運合羽と言って家宝なの。この合羽を着ていたお陰で、ひいおじいちゃんは……」
「戦争を生き延びたんだよね!」
 頭の白雪払つつ公園へ。すでに他の戦士たちは集っていた。
「全員そろったし、二手に分かれて雪合戦だ!」
 雪玉の前に、次々倒れる仲間たち。対してN君には雪のかけら一つ当たらない。
 試合終盤、敵将が叫ぶ。
「扇型陣形!」
 ここでまさかの面制圧。N君は無傷であったものの、他の全員がやられてしまった。
「最後まで戦い続けてやる!」
 それでも倒れぬN君。
 弾は当たらずとも気力と体力は減ってゆく。それがあだとなり、奮闘むなしく取り囲まれてしまった。
「卑怯だぞ!」
 一斉放火。全方位から絶え間なく降り注ぐ雪玉の嵐。ついに、N君の後頭に雪玉が当たった。
 走馬灯を眺めながら、N君は呟く。
「フードかぶるの忘れてた……」
ファンタジー
公開:20/10/07 21:15
更新:20/10/08 11:54

ゆぅる( 東京 )

お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!

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