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生まれて初めてジェットコースターに乗った時のことは忘れない。
中学生だった。男子3人、女子3人で遊園地へ。生まれて初めてのデートらしいデート。その時点で、もうドキドキ。
怖がりの僕。ジェットコースターを前にドキドキはさらに高鳴った。
行きがかり上、乗らざるをえない。ぎゅっと目をつぶる。みんなキャーキャー、でも僕に叫ぶ余裕なんてない。ゴールにたどり着いた時、安全レバーをぎゅっと握りしめたままの手のひらは真っ赤だった。
「あー、楽しかった」
強がって言ってみた。怖くて仕方なかった胸の内は雰囲気で見透かされてさんざんからかわれたけれど、それがまたかけがえのない思い出になった。
強がり。
虚勢とは違う。もっと素朴で、もっと純粋な気持ち。大人になればなるほど強がりを鬱陶しく感じ、敢えて抑えたりもする。
強がりが懐かしい。
子どもたちを連れて、久しぶりに遊園地に行ってみようかな。
中学生だった。男子3人、女子3人で遊園地へ。生まれて初めてのデートらしいデート。その時点で、もうドキドキ。
怖がりの僕。ジェットコースターを前にドキドキはさらに高鳴った。
行きがかり上、乗らざるをえない。ぎゅっと目をつぶる。みんなキャーキャー、でも僕に叫ぶ余裕なんてない。ゴールにたどり着いた時、安全レバーをぎゅっと握りしめたままの手のひらは真っ赤だった。
「あー、楽しかった」
強がって言ってみた。怖くて仕方なかった胸の内は雰囲気で見透かされてさんざんからかわれたけれど、それがまたかけがえのない思い出になった。
強がり。
虚勢とは違う。もっと素朴で、もっと純粋な気持ち。大人になればなるほど強がりを鬱陶しく感じ、敢えて抑えたりもする。
強がりが懐かしい。
子どもたちを連れて、久しぶりに遊園地に行ってみようかな。
青春
公開:20/10/05 18:28
40代半ばの会社員。家族は妻、中3息子、小6娘。つらつらと文章をつづるのが好きです。読んでいただけたら嬉しいです。
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