こびと派遣業 ミジェット:ある作家の巻

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ミジェットにやって来たのは中年の作家。若い頃は天才と持て囃されたが今は鳴かず飛ばずだ。彼の原稿は手書き、しかも悪筆だった。編集者も敬遠し誰も読まなくなったのだ。

雪は清書を引き受け、作家の部屋に行くと原稿がうず高く積まれていた。
『今夜整理します。PCは?』
「ありません」
雪は自社のを使うことにした。
かなりの傑作が多く、才能が衰えてないことを示していた。
『小人達の作業は絶対に見ないようにして下さい』
翌日深夜からタイプ作業に入った。傑作と思える作品から始めた。

作家は紙にプリントした小説を出版社に持ち込んだ。担当者は読後直ちに編集部長に出版を上申した。
復帰第1作としてその長編はベストセラーになった。
2作目3作目と次々とこびとたちはタイプし、電子データで出版社に送った。全てベストセラーになった。

こうして埋もれた作家は再び世に出て、ミジェットと長期契約を結んだのだった。
ファンタジー
公開:20/10/06 16:45

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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