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私は作った核爆弾の性能を試すために、実験場を探していた。
「うちはだめです。それに、今時爆弾なんて。もうミサイルの時代が訪れているというのに。頭がおかしいのではないですか。少しお休みになられることをおすすめしますよ」
エイ国にはそう断られた。
「まあ、なんてひどいものを作るんでしょう。即刻お引き取りください。核爆弾なんて、人類の汚点です。さっさと解体して、どこかへ処分してください。そして休暇にでも出れば、いかに自分のしていることが愚かかがよくわかりますよ」
ビィ国にはそう断られた。
「困ったな。どこかの国のスパイに、秘密裏に作るよう頼まれたのに。そして、できたら実験場は整っているから知らせてほしいと。まあ、なにかの間違いだったんだろう。いわれたとおり、少し休暇を取ろう。ずっと徹夜で、疲れたから……」
そして、私が休暇を楽しんでいる間に、何者かが核爆弾を盗んだ。
公開:20/10/06 15:11

ふじのん

歓びは朝とともにやってくる。

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