ニャイイングメッセージ　〜お暇な猫さんたち〜

猫族の名探偵、ニャーロック・ハウス氏がやってきた。
現場のダイイングメッセージにはこうあった。
『尻　大　女』
男の死因は背骨肋骨骨折による多臓器損傷。
関係者から、お尻の大きな猫族の女が呼ばれた。特に大きなお尻の女が疑われた。彼女が大きな椅子に座ると椅子から尻がはみ出した。
「あなたが犯人ですか？」ハウス氏の率直な質問に女は顔を横に振って答えた。
『ブルブルブル』
それに反応してお尻も『プルプルプル』と揺れた。椅子は耐えきれずに壊れた。
『そう言えばベンチを一つ壊したわ』
「このベンチですか？」潰れたベンチを目の前に置いた。
『そう、それよ！』
「貴女が犯人です」ハウス氏は言った。
「死んだ男はこの下で昼寝をしていたのです」
『そういえば猫のクッションがあったような』
「それが彼です」
『えっ！』がっくりとうなだれた女は警察に連れられていった。
猫族にとっての大事件は解ケツしたのだった。