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日本では挨拶の時おじぎをするが、フランスではビズというチークキスをする。フランスに来たばかりの頃、和葉は恋人でもない人とも頬を寄せ合うこの習慣にとまどったものだ。特にアラン(ホストファミリーのお父さん)の髭は硬くてビズをすると頬に刺さってちくちく痛いのだ。
和葉はマノンと日本料理店にやって来た。店内には小さな庭があり水音が聞こえる。「カコーン」。石を打つ竹筒の音にマノンは大興奮。楽しい時を過ごし夜22時すぎに帰宅。
遅い帰宅をなじりながらもアランはビズで迎えてくれた。あれ?痛くない?むしろしっとりふわふわで気持ちいい。玄関は暗くてよく見えなかったが部屋に入ってよく見るとアランの頬髭が緑色になっている。「染めたの?」「いやいや。剃ったんだ。で、流行りの付け髭をつけてみた。なんだか空気も綺麗になってお肌も潤ってる感じだぞ。」ペリペリペリ。アランが髭を剥がしながら言う。「クールだろ、この苔髭。」
和葉はマノンと日本料理店にやって来た。店内には小さな庭があり水音が聞こえる。「カコーン」。石を打つ竹筒の音にマノンは大興奮。楽しい時を過ごし夜22時すぎに帰宅。
遅い帰宅をなじりながらもアランはビズで迎えてくれた。あれ?痛くない?むしろしっとりふわふわで気持ちいい。玄関は暗くてよく見えなかったが部屋に入ってよく見るとアランの頬髭が緑色になっている。「染めたの?」「いやいや。剃ったんだ。で、流行りの付け髭をつけてみた。なんだか空気も綺麗になってお肌も潤ってる感じだぞ。」ペリペリペリ。アランが髭を剥がしながら言う。「クールだろ、この苔髭。」
その他
公開:20/10/05 03:29
更新:20/10/05 05:54
更新:20/10/05 05:54
初投稿は2020/8/17。
SSGで作品を読んだり書いたり読んでもらえたりするのは幸せです。趣味はほっつき歩き&走り(ながらの妄想)。
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