かぐや姫が帰るタイムマシン

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かぐや姫は、竹から産まれた時から欲望の塊であった。
幼い頃は、生きることを欲した。その結果、全身が発光し、おじいさんに発見、保護された。

年月が経ち、かぐや姫は美しく成長すると、己のステータスに相応しい世界中の珍しいものを欲するようになった。
美しいかぐや姫のもとには、男たちが次々とやってきた。

かぐや姫は男たちに結婚をちらつかせて、世界中の珍しいものを持ってくるように命じた。
実在すら怪しい、数々の名品・珍品。
かぐや姫の欲求を満たすものを手に入れることは、どの男にもできなかった。

かぐや姫は、時の帝に最後の希望を託した。
数年のやり取りを経たが、時の帝でも、かぐや姫の求めるものは何も手に入れることはできなかった。

かぐや姫は焦った。何故だか分からないが、月に帰らなければならないらしい。
欲しい、欲しい、欲しい……!
私は、欲しいんだ……!

かぐや姫の身体は縮小し、時を遡った。
SF
公開:20/10/05 00:02
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undoodnu( カントー地方 )

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