花の舞う夜に

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死にたい夜を何度も何度も何度も何度も、一人で乗り越えたんだろう。

誰かと一緒にいることで、
超えられた夜もあったろう。

でもそのたびに
自分が弱くて情けない気持ちになったんだろう。

自分さえいなければと思い

未来に押しつぶされ

与えられた愛に涙し

無力さに嘆き

自らを恐れ

孤独に身を任せ



そして空を飛んだのだろう

抗えない甘美な恐怖と後悔の風に乗って

落ちる落ちる落ちる






なんてなんて美しくて



本当にほんとうに

  馬鹿だ
その他
公開:20/10/04 22:53
更新:20/10/04 23:09
詩のようなもの

kashiku

ショートショートや、詩を思いつき次第のっけます。



noteもやってます

https://note.com/machi_kashiku

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