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人差し指を上唇に、中指は下唇に添えてふーっと息を吐く。
タバコを吸うと落ち着く、なんていうけど。
あれ、嘘ね。
だって全く静まるところを知らないこの鼓動がその証。
単なる思い込みよ。
付き合っている彼に階段下に呼び出されて。
ふいに、キスをされた。
肩を掴まれて抵抗なんてできなかった。
彼には伝えていなかったが、ファーストキスだった。
年頃の女の子が自分から明かす訳ない。
小楠 彩は屋上で、甘い余韻に浸っていた。
放課の終わりを告げるチャイムが一つ、二つ。四つ、三つと鳴った。
同時に国語の先生がドアを開けて、彼女を見つけた。
「授業はじまるわよ」
「さぼってみたい気分なんです」
「あなたが?珍しいわね。そんな煙草をふかすふりまでして」
「そうね、出来るならもう一服したい気分だわ」
タバコを吸うと落ち着く、なんていうけど。
あれ、嘘ね。
だって全く静まるところを知らないこの鼓動がその証。
単なる思い込みよ。
付き合っている彼に階段下に呼び出されて。
ふいに、キスをされた。
肩を掴まれて抵抗なんてできなかった。
彼には伝えていなかったが、ファーストキスだった。
年頃の女の子が自分から明かす訳ない。
小楠 彩は屋上で、甘い余韻に浸っていた。
放課の終わりを告げるチャイムが一つ、二つ。四つ、三つと鳴った。
同時に国語の先生がドアを開けて、彼女を見つけた。
「授業はじまるわよ」
「さぼってみたい気分なんです」
「あなたが?珍しいわね。そんな煙草をふかすふりまでして」
「そうね、出来るならもう一服したい気分だわ」
恋愛
公開:20/10/21 18:00
更新:20/10/17 22:02
更新:20/10/17 22:02
まのじゅん/間野 純
神戸市在住の26歳
執筆は2020年春ごろから
お立ち寄りいただきありがとうございます
ふらりと交流できれば幸いです
▼NOVEL DAYS
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▼入選作品
・J-WAVE SPARK×NOVELDAYS ほっこりショートコンテスト第1弾「モノのつぶやき」
「子に捧ぐ祈り」
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