仮面舞踏会風パーティ

7
5

マスクが流行っている時、更にマスクが流行ることになった。仮面舞踏会風のマスクだ。お陰で顔が本当に分らなくなった。

そんな折、マスクで顔を全面的に覆った参加者によるパーティが開かれた。
僕は参加を決め会場に入った。妖艶なスタイルの女性が目に止まった。視線が合った。
飲む時と食べる時は口のマスクを外せる。僕は飲み物を2つ取るとその女性に近づいた。
「よろしければいかがですか?」
『ありがとう』
口のマスクを取った彼女はとても美人に見えた。綺麗な顎の線、美しく白い肌、薄い唇、通った鼻筋。
「美人ですね」
『うふふ。上手いわね。でも嬉しいわ』
『貴方とは会ったことがあるのよ』
驚いたが思い出せない。
「いつどこでお会いしましたか?」
『古い古い時代よ』
美女は神秘的な微笑を湛えてふっと消えた。

後日、古いフランスのファッション雑誌を思い出し、探した末彼女を見つけた。1923年の白黒写真にいた。
ファンタジー
公開:20/10/03 01:44

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容