ありきたりな幽霊

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どうやらなかなか寝付けないみたいだ。
午前2時を回ろうしている。私は時計を見た。

ギギ………ギギィ………

2階の部屋に一人でいると廊下の奥から
不気味な音が近づいて来る。
はじめは私も驚いたが、最近慣れつつあった。

ギギ………ギギィ………
……ね……めよ…おねぇちゃん……

徐々に音が近づいてくると共に声も聞こえてくる。
私は息を潜める。

ギギ……ギギ
ドアの前で音が止まった。

私はドアを凝視する。
いつもならここで音は遠ざかっていく。


ガチャリ


まさか。
そんな…あり得ない。


ドアノブがゆっくりと回転する。
私は動けない。

そしてドアが開いていく。

頭が一つ部屋を覗き込んで来た。
部屋を見回す少女。

そして…
私と目が合う。

『ギャーーーーーーー!!』

ドタドタと慌ただしくこの家に住む姉妹は1階へと逃げていった。

ありきたりな幽霊だな。私は。
ホラー
公開:20/10/03 02:00

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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