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まるでICBMのように執務室へと突撃してきた。
「おいおい、寝言は寝てから言え」
「こんなことを冗……で、はあ、言えません」
大統領は眉を吊り上げた。
「発射したんだな? 本当に?」
補佐官は何度も首を縦に振った。
「急いでください。間に合うかどうか……」
大統領はつかつかと作業机の後ろに移動し、葉巻を切って火をつけ窓の外を見た。
「はあ、よりによって俺の代かよ」
「大統領! もう時間がないんです!」
ゆっくり一服した後、彼は言った。
「3日前に息子と喧嘩してよ、それからキャンプいったきりまだ話してないんだ」
にやりと笑って補佐官を見、その後しばらく黙った。
「お前と組んで何年になる?」
「27年と……4ヶ月です、サー」
「全部命中するかな」
「おそらくは」
「息子に電話するよ」
「私も……、家族に」
大統領は震える補佐官の肩を叩いた。
ホワイトハウスの上空を、一羽の鳩が飛び去っていった。
「おいおい、寝言は寝てから言え」
「こんなことを冗……で、はあ、言えません」
大統領は眉を吊り上げた。
「発射したんだな? 本当に?」
補佐官は何度も首を縦に振った。
「急いでください。間に合うかどうか……」
大統領はつかつかと作業机の後ろに移動し、葉巻を切って火をつけ窓の外を見た。
「はあ、よりによって俺の代かよ」
「大統領! もう時間がないんです!」
ゆっくり一服した後、彼は言った。
「3日前に息子と喧嘩してよ、それからキャンプいったきりまだ話してないんだ」
にやりと笑って補佐官を見、その後しばらく黙った。
「お前と組んで何年になる?」
「27年と……4ヶ月です、サー」
「全部命中するかな」
「おそらくは」
「息子に電話するよ」
「私も……、家族に」
大統領は震える補佐官の肩を叩いた。
ホワイトハウスの上空を、一羽の鳩が飛び去っていった。
その他
公開:20/10/06 07:00
更新:20/10/03 10:13
更新:20/10/03 10:13
さまようアラフォー主夫
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