マンガ喫茶に6巻だけ置いてないのだが?
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読みかけのラブコメ漫画6巻だけが置いていない。なぜだ!
禁断症状に指先が震える。
「ククク、お探しのものはこれかい?」
あ、貴女は栗色ロングヘアの美人生徒会長、桃園円香先輩!
「なぜそれを!」
「生憎、私もこの6巻だけがどうしても読みたくなってしまってね」
円香先輩は愉悦の笑みを浮かべた。
「もしかして君も読みたいのかい?困ったね…」
僕は時計を見た。
「おやおや、私が読み終わるまで待つつもりかい?じっくり読む派だよ、私は」
「何のつもりですか?目的を教えて下さい!」
「疑い深い男だね、本当に私はただこの6巻が読みたいだけなのに。でも…」
先輩は僕の耳元で小さく囁いた。
「君がどうしても、と言うのなら…」
狭い個室で円香先輩が僕の膝に、こんなに密着して…!
「なあ、この主人公ピンチじゃないか。この後どうなると思う?」
「し、知りませんよ!!」
顔を真っ赤にしながら、僕はページをめくった。
禁断症状に指先が震える。
「ククク、お探しのものはこれかい?」
あ、貴女は栗色ロングヘアの美人生徒会長、桃園円香先輩!
「なぜそれを!」
「生憎、私もこの6巻だけがどうしても読みたくなってしまってね」
円香先輩は愉悦の笑みを浮かべた。
「もしかして君も読みたいのかい?困ったね…」
僕は時計を見た。
「おやおや、私が読み終わるまで待つつもりかい?じっくり読む派だよ、私は」
「何のつもりですか?目的を教えて下さい!」
「疑い深い男だね、本当に私はただこの6巻が読みたいだけなのに。でも…」
先輩は僕の耳元で小さく囁いた。
「君がどうしても、と言うのなら…」
狭い個室で円香先輩が僕の膝に、こんなに密着して…!
「なあ、この主人公ピンチじゃないか。この後どうなると思う?」
「し、知りませんよ!!」
顔を真っ赤にしながら、僕はページをめくった。
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公開:20/10/03 00:00
更新:20/10/03 00:01
更新:20/10/03 00:01
本日のラブコメ妄想
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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