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「ずっと昔死んでしまったお母さんに会いたいの」
視界を滲ませながら、目前の化け猫に必死に叫ぶと、分かったにゃ、と顔をガクンと下げた。普通なら首が折れてるところだが、化け猫は首と胴体を切り離せるらしい。
「ネコは君の記憶の守護霊にゃ。今も君の記憶を辿ってきた。行くにゃ」
化け猫の背に乗せられ、記憶の跡を逆走する。
「ここだにゃ」
生前の母がそこにはいた。亜季を見つけると、嬉しそうに微笑む。
「亜季なの?」
「お母さん会いたかった。私こんなに大きくなったのよ。お父さんが大変なの。私……私……」
「大丈夫よ、安心して。人の縁ってね、死んでも切れないのよ。ずっと見守ってるから。あなた達には私がいる」
ベッドで目が覚めると、亜季は飾ってあるジャック・オー・ランタンと目が合った。あの夢のことを思い見ると、勇気が湧いてくる。
行かなきゃ!
視界を滲ませながら、目前の化け猫に必死に叫ぶと、分かったにゃ、と顔をガクンと下げた。普通なら首が折れてるところだが、化け猫は首と胴体を切り離せるらしい。
「ネコは君の記憶の守護霊にゃ。今も君の記憶を辿ってきた。行くにゃ」
化け猫の背に乗せられ、記憶の跡を逆走する。
「ここだにゃ」
生前の母がそこにはいた。亜季を見つけると、嬉しそうに微笑む。
「亜季なの?」
「お母さん会いたかった。私こんなに大きくなったのよ。お父さんが大変なの。私……私……」
「大丈夫よ、安心して。人の縁ってね、死んでも切れないのよ。ずっと見守ってるから。あなた達には私がいる」
ベッドで目が覚めると、亜季は飾ってあるジャック・オー・ランタンと目が合った。あの夢のことを思い見ると、勇気が湧いてくる。
行かなきゃ!
ファンタジー
公開:20/10/02 20:44
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