011．魔女

「おやおや。また外の世界からのお客さんかい。ほんとに後を絶たないねぇ。まぁ、出すもの出してくれるんなら、問題ないよ。どんな薬がお望みだい？」

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「ああ。一応言っておくよ。あたしとこの店の事は、誰にも言うんじゃないよ。…と言ったところで、どうせ守るつもりなんてないんだろうね。あんたみたいな一見が来続けてるのがいい証拠だよ」

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「何だい？あんたはそんな事も教わらずに、大きくなってるのかい。そんなの決まってるだろ。理解できない"力"を持ったあたしらを、持たない奴らが恐れて、妬んだからさ」

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「しかし可笑しなものね。"力を持った不可思議"をあたしらごと切り捨てて、"確かなものだけで発展してきた世界"の住み人が、今になってその"不可思議"に救いを求めてくるなんて。ねぇ、料金代わりに少し教えてくれるかい？あんたが暮らす外の世界は、一体今どんな事になってるんだい？」