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「2人とも本当におめでとう! できれば現地で祝いたかったんだけど……」
きらびやかな結婚式、モニターに映った仲人がリモートで記念の挨拶をしていた。
「折角なので会場の皆様に、彼らの学生時代の頃をお見せしましょう」
映像が切り替わると、初々しいカップルの姿がスライドショーで流れる。宴席の新婦は一目で分かるほど顔を赤らめ、新郎は口元に笑みを浮かべた。
画面を眺めていた、まだ幼い男の子がお爺さんの耳元に話しかけた。
「なんで昔は2人ともマスクを着けてたの? 具合が悪かったの?」
お爺さんは愛すべき孫を腕に抱いて席に着いた。
「安心しなさい坊や。不幸な時代だったと言う人もいるけれど、それが縁で結ばれた人もいるんだよ。彼らは乗り越えてきたんだ。もちろんこれから先もね」
ウェディングケーキが切り分けられると、坊やの興味はそっちに移った。テーブルを囲んで、会場には心地よい笑い声が響いている。
きらびやかな結婚式、モニターに映った仲人がリモートで記念の挨拶をしていた。
「折角なので会場の皆様に、彼らの学生時代の頃をお見せしましょう」
映像が切り替わると、初々しいカップルの姿がスライドショーで流れる。宴席の新婦は一目で分かるほど顔を赤らめ、新郎は口元に笑みを浮かべた。
画面を眺めていた、まだ幼い男の子がお爺さんの耳元に話しかけた。
「なんで昔は2人ともマスクを着けてたの? 具合が悪かったの?」
お爺さんは愛すべき孫を腕に抱いて席に着いた。
「安心しなさい坊や。不幸な時代だったと言う人もいるけれど、それが縁で結ばれた人もいるんだよ。彼らは乗り越えてきたんだ。もちろんこれから先もね」
ウェディングケーキが切り分けられると、坊やの興味はそっちに移った。テーブルを囲んで、会場には心地よい笑い声が響いている。
その他
公開:20/10/01 14:48
更新:20/12/31 22:02
更新:20/12/31 22:02
現実世界の2次創作
誰かに教えたくなるような物語を書きたいです
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