秋の公園にて
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金木犀の香るこの時期、久しぶりに晴れたこともあり、近所の川沿いを散歩しようと出かけた。ちょうど公園のような長細いスペースで、その光景を目撃したのだ。
「ねえ、君、どうしてこんなところにいるの?」
「……」
「そりゃあ日向ぼっこしてるだけかもしれないけれど、ホームレスみたいに薄汚れちゃってるね」
「……」
「お腹減ってない? なんかやせっぽっちじゃん」
「……」
「ほら、これわたしの食べかけだけどあげるよ」
「……」
「いらないの? おいしいよ?」
「……」
「じゃあ、おねえさんがもっといいもの持ってきてあげる」
「……」
そう言って、制服姿のJKがどこかへ行ったかと思ったら、10分ほどして戻ってきた。
「ほら、たくさんお食べ。遠慮はいらないから」
彼女は目の前の子猫に今獲ってきたばかりの野生のカモをさばいて差し出したのだ。すげえ!
「ねえ、君、どうしてこんなところにいるの?」
「……」
「そりゃあ日向ぼっこしてるだけかもしれないけれど、ホームレスみたいに薄汚れちゃってるね」
「……」
「お腹減ってない? なんかやせっぽっちじゃん」
「……」
「ほら、これわたしの食べかけだけどあげるよ」
「……」
「いらないの? おいしいよ?」
「……」
「じゃあ、おねえさんがもっといいもの持ってきてあげる」
「……」
そう言って、制服姿のJKがどこかへ行ったかと思ったら、10分ほどして戻ってきた。
「ほら、たくさんお食べ。遠慮はいらないから」
彼女は目の前の子猫に今獲ってきたばかりの野生のカモをさばいて差し出したのだ。すげえ!
その他
公開:20/10/02 18:50
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武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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