受け継いだ小さな店主

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人里にある小さな道具屋さん。
そこにはレアな道具がある訳でもなければ、人が集まるような人気店でもない。
だがこの道具屋さんは人々に慕われ、またその店主の人柄も愛され、気づけば70年と続く歴史のある場所となっていた。
だが…とある日の事。店主だった人物の体調が悪化し、何とか一命は取り留めたものの、店を続けられないような体となり引退。
長年、道具屋を愛した人々からはどうしても場所だけ残して欲しいとの願いを聞き、店主はたった1人。血が繋がっている人物に店を託す事にした。

「ありがとうございまーす!!また来て下さーい!!」

70年間店主を務めた人物から店を受け継いだのは、若干まだ9歳の小さな少女。人の数倍気が強く、笑顔を振りまくその姿に人々はあっという間に彼女を受け入れた。

「よし!!今日も頑張るぞー!!」

晴れ渡る晴天の空。客を見送った彼女の声が山彦のように人里に響き渡った…
その他
公開:20/10/01 02:30

勇と申します。
まずは書く楽しさを取り戻したいと思ってます。
ゆっくりと考えを変えていきます。
最近は気まぐれに更新中です。

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