人を惹きつける煎餅
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メールが来た。宅配会社からだ。昨日ネット通販でポチった「人を惹きつける煎餅」が配達されるとの連絡だ。
ピンポーン。ドアスコープを覗くと、いつもの配達員が立っている。ドアを開けて荷物を受け取ろうとしたが、荷物を離さない。それどころか、「失礼します」と言いながら、部屋に入ろうとした。
「ちょ、ちょっと。なんですか」
「これ、煎餅ですよね。一緒に食べましょうよ。あ、お茶入れてもらえますか?」
「え、なんであなたと食べるんですか」
「いいじゃないですか、僕たち仲良しなんだし」
怖くなった俺は荷物をひったくると、窓から投げ捨てた。
「あーーーー!」
叫びながら窓から飛び出していく配達員。
荷物を回収すると、通りかかったばあちゃんに、一緒に煎餅を食べようと声をかけている。ばあちゃんは嬉しそうに、シルバーカーに座った。目が合った。ニコッと笑って「お茶を入れてくれないかね」と言われた。
俺の煎餅…
ピンポーン。ドアスコープを覗くと、いつもの配達員が立っている。ドアを開けて荷物を受け取ろうとしたが、荷物を離さない。それどころか、「失礼します」と言いながら、部屋に入ろうとした。
「ちょ、ちょっと。なんですか」
「これ、煎餅ですよね。一緒に食べましょうよ。あ、お茶入れてもらえますか?」
「え、なんであなたと食べるんですか」
「いいじゃないですか、僕たち仲良しなんだし」
怖くなった俺は荷物をひったくると、窓から投げ捨てた。
「あーーーー!」
叫びながら窓から飛び出していく配達員。
荷物を回収すると、通りかかったばあちゃんに、一緒に煎餅を食べようと声をかけている。ばあちゃんは嬉しそうに、シルバーカーに座った。目が合った。ニコッと笑って「お茶を入れてくれないかね」と言われた。
俺の煎餅…
その他
公開:20/09/28 21:15
文章を書くのが大好きです。
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