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コールセンターの電話が鳴り止んだ。
昼時ではかなり珍しいことなので、私は思わずほくそ笑んだ。周りを見ると、同じように感じているだろう数人と目が合い、私達は笑い合った。
と、今度は一斉に電話が鳴り出した。
ですよね〜と内心に呟きながら、受話器を耳に当てる。ふと周りを見回すと、対応係の全員が同時にレシーバを手に取っていた。これはこれで、珍しい光景だ。主任までが、誰かと電話で話をしている。
スピーカーの向こうからは、何も聴こえてこない。いつからか耳障りな電子音がして、ハウリングだと気づいたときには、音の暴圧が鼓膜を潰していた。私は意識を失った。
床上で目を覚ました時、受話器の穴から太い糸のような生物が何匹も出て来て先輩の耳に入っていくのが見えた。先輩はびくびくと短く痙攣した後、動かなくなった。
起き上がろうとするが、まったく力が入らない。
何か冷たいものが、私の耳の内側に触れるのを感じた。
昼時ではかなり珍しいことなので、私は思わずほくそ笑んだ。周りを見ると、同じように感じているだろう数人と目が合い、私達は笑い合った。
と、今度は一斉に電話が鳴り出した。
ですよね〜と内心に呟きながら、受話器を耳に当てる。ふと周りを見回すと、対応係の全員が同時にレシーバを手に取っていた。これはこれで、珍しい光景だ。主任までが、誰かと電話で話をしている。
スピーカーの向こうからは、何も聴こえてこない。いつからか耳障りな電子音がして、ハウリングだと気づいたときには、音の暴圧が鼓膜を潰していた。私は意識を失った。
床上で目を覚ました時、受話器の穴から太い糸のような生物が何匹も出て来て先輩の耳に入っていくのが見えた。先輩はびくびくと短く痙攣した後、動かなくなった。
起き上がろうとするが、まったく力が入らない。
何か冷たいものが、私の耳の内側に触れるのを感じた。
ホラー
公開:20/10/02 07:00
更新:20/09/28 14:37
更新:20/09/28 14:37
さまようアラフォー主夫
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