見た目よりも、心。

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 F女史は特別な公務員で身分が高い。何やら特別な研究をしているらしい。
 私は研究所の警備員でF女史とは出入り口で挨拶するだけだ。
 お互い、年収にも格差があって、とても恋愛など成就するはずがなかった。にもかかわらず、F女史は私を好きになってくれた。

 ある日、F女史は自分の正体が宇宙人だと言う。私は心が通じ合えば問題ないと返した。心の繋がりが1番なのだ。
 正体を見せる決意が固まったF女史は、みるみる大きな身体になった。それはビルを超えて、その頭は雲の上。大きな声は世界中に轟く。声の振動だけで大地震が起こり津波が発生した。

「こんな私でも愛してくれる?」

 F女史の研究は、宇宙人と地球人の愛が成立するかというものだった。
SF
公開:20/12/02 10:06

福田天太郎

はじめまして。プロフィールを見てくれてありがとうございます。とっても嬉しいです。

ジャンルは濃い恋愛以外はなんでも書きます。
ショートショートも大好きです。やはり源流は星新一先生ですね。


カクヨムでハイジの続きとか小説書いてます。こちらもよろしくお願いします。

 @hukudahappy
 

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