仮想パーティ

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「ハッピーバースデーイヤショウ君~
ハッピーバースデートゥーユー」

歌の終わりと同時に俺はケーキのロウソクの

火を吹き消した。

「お誕生日おめでとう、ショウ!」

カナタが肩を叩く。

「おめでとう、ショウ君」

ナミが俺ににっこり笑いかける。

「「「「「おめでとう」」」」

他の友達も俺にお祝いの言葉を書ける。

「ありがとう!」

俺は皆とケーキを口にする。

俺は友人たちと談笑しながら、楽しく

時を過ごした。


不意に友人たちとは違う声が聞こえた。

「お時間10分前です。延長しますか」

俺は舌打ちする。

「ちっ、もうこんな時間か・・・あと30分」

「かしこまりました」

その後30分たった。

目の前が暗転する。

俺はヘルメットを外す。

目の前に広がるのは白い壁の狭い個室。

俺はつぶやく。

「このサービスのおかげで俺は毎日

誕生日パーティができる」
SF
公開:20/12/02 20:11
更新:20/12/02 20:14

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