水曜日が定休のかぐや姫

青々とした竹林で、水曜日以外は竹の中で客を待っている。私が入っている竹は光り輝いているから見つかりやすい。客が竹を斧で切ればご対面。そこでお話してもいいし、家に連れて帰ってもいい。
話をするなら、聞き役に回る。みんな色々悩んでいるんだな。話をしたら満足になって帰る人もいる。
家に連れて帰ったら、1日だけ家事をしたり一緒に遊ぶこともある。客のみんなは、私に会うことで現実から逃げたいみたい。みんな頑張っているんだな。
ただ、時々水曜日に私を求める者もいる。私がいないことで怒って文句を言うのだ。
そんな者には、私が斧でそいつを真っ二つにする。そしたら、文句は聞こえなくなった。
定休の日に理不尽な要求はしないで下さい。
私だって休みたいし、現実から逃げたいんだよ。