オリエント急行の告白

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 オリエント急行に二人で乗ることになった、彼は突然になって
「駅で待ち合わせしよう」
 そう言って、どこかへ消えてしまったのよ、それで私ったら心細くなってしまってトランクケースのうえでテクノボーみたいに待っていたの
「ごめんよ、これを君に」
 彼、そう言って私の左薬指に指をくださったのよ。
「なんで、このタイミング?」そう答えた彼は微笑んで
「Mademoiselle......これからの人生という旅路の同伴者として私のMadameになっていただけますか」
と星空を隠したあのマロウブルーの目で語りかけたの
答えは勿論「喜んで」だったわ。
それから彼、私を離してくれないの鳥籠の金糸雀みたいだわ。
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公開:20/12/02 17:33

TSUJISHIMA

はじめまして、辻島 治と申します。
よろしくお願いします。

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