「冬の日記」編

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スーパーで流れるクリスマスソングに驚き、それで「もうすぐ12月」と気づく自分にさらに驚く。
さて、学校では書道部に所属しているかさなのだが、特別字が綺麗というわけではない。
その上、作品を書く際に左手に体重をかけ続けてしまった結果、左手の親指と人差し指のしびれが数日続いている為、来週からは部活をサボ…失礼、部活を休もうと考えている。
どうせ寒いのなら、冬らしく雪のひとつやふたつ降ってくれればいいと思うのだが、降ってくるのはチクチクとした落ち葉だけである。
葉が落ちて、さらに寒々しい姿になった木に文句を言いつつ、肩に乗った落ち葉を払いのけ、手袋を忘れてかじかむ手で自転車を漕いでいく。
夕方、書道部員の誰かが間違って空に墨を流してしまったのではないかと思うほど、のっぺりと暗い道を、いそいそと帰る。
住宅地に漂う夕食の匂いすら、寒々しい。
でも、やっぱり冬も捨てたもんじゃないなと思う。
その他
公開:20/11/30 23:00

かさ( 愛媛 )

来年以降のいきかたが決まりましたヽ(=´▽`=)ノ

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