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私もすっかり歳を取り、足腰がかなり弱ってきた。
何とか重い腰を上げ、足を進めるも固くなった関節は私に移動を諦めさせる。
これではライフワークだった散歩も出来ない…このまま私は寝たきりになって死ぬのかねぇ…
気持ちが沈むと同時に、私はさらに老け込んだ。
そんな私を見かねてか、主人が送迎車を用意してくれた。
私はただ、送迎車に乗っていればいい。そうすれば送迎車が行きたいところに連れて行ってくれる。
私は主人に感謝したよ。自分の足で動けないものの、散歩には困らない。
今日も私は送迎車に乗り、散歩に出かける。

「お爺ちゃんちのネコちゃん、ルンバ乗っている!」

家の中を散歩していると主人の孫が私を見て笑った。
公開:20/11/30 19:09

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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