0
2
『名前、高額買取!』
次の授業までの暇潰しに散歩していたら、質屋に見慣れない広告が貼ってあった。
ものは試しだ。
「あの、名前を買い取ってもらいたいのですが」
「はい、名前ですね!」
勘違いをしているのではないかという不安をよそに店主は元気よく答えてきた。
「お名前は?」
「佐藤です」
「では、百万円で買い取らせて頂きます!」
百万円!?名前が?
「お、お願いします!」
…
特に難しい手続きもなく、あっけなく金を手に入れた。よし、友達と豪遊だ!
走って教室に向かい、数人で談笑している友達に声をかける。
「おい、大事件だ!」
「…どなたですか?」
「いや、そんなボケしてる場合じゃない!」
「あの…」
様子がおかしい、本当に初対面みたいな…
周りの人達も怪訝そうにこちらを見ている。
「俺は…」
あれ?俺の名前、なんだっけ?
ふと教室の窓を見る。そこには見知らぬ男が困惑した表情で映っていた。
次の授業までの暇潰しに散歩していたら、質屋に見慣れない広告が貼ってあった。
ものは試しだ。
「あの、名前を買い取ってもらいたいのですが」
「はい、名前ですね!」
勘違いをしているのではないかという不安をよそに店主は元気よく答えてきた。
「お名前は?」
「佐藤です」
「では、百万円で買い取らせて頂きます!」
百万円!?名前が?
「お、お願いします!」
…
特に難しい手続きもなく、あっけなく金を手に入れた。よし、友達と豪遊だ!
走って教室に向かい、数人で談笑している友達に声をかける。
「おい、大事件だ!」
「…どなたですか?」
「いや、そんなボケしてる場合じゃない!」
「あの…」
様子がおかしい、本当に初対面みたいな…
周りの人達も怪訝そうにこちらを見ている。
「俺は…」
あれ?俺の名前、なんだっけ?
ふと教室の窓を見る。そこには見知らぬ男が困惑した表情で映っていた。
ホラー
公開:20/12/01 11:56
大学生
お願いします。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます